「社会や地域の事業にお金を回したい。でも、必要になったら引き出せるようにしておきたい」——そんな両立を望む声は少なくありません。融資型クラウドファンディングでは、その2つは両立しません。クラウドバンクの公式ページには、投資申請を取り消せる期間が明確に区切られています。期限は申請日を含めて8日。ここでは、資金が動かせなくなる境目を中立に整理します。
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クラウドバンクはどんなサービスか
クラウドバンクは、インターネットを通じて集めた資金を企業などへ融資し、返済された元本と利息を投資家へ分配する仕組みのサービスです。公式ページでは「融資型クラウドファンディング(ソーシャルレンディング)」と位置づけられています。
特徴として挙げられているのは運営主体です。同社は自らのサービスを「証券会社(第1種金融商品取引業者)が提供するクラウドファンディング」と説明しています。資金の出し手が事業者へ回る経路そのものは、社会的なテーマの事業を支える形にもなり得ます。ただし、共感と資金の性質は別のもの。
運営会社と許認可(ここが最重要)
出資先を検討する前に見るのが、事業者の資格でしょう。公式サイトの記載を並べました。
| 項目 | 公式サイトの記載(2026年9月6日確認) |
|---|---|
| 運営会社 | 日本クラウド証券株式会社 |
| 登録 | 第一種・第二種金融商品取引業者: 関東財務局長(金商)第115号 |
| 加入協会 | 日本証券業協会 加入 |
| サービスの位置づけ | 融資型クラウドファンディング(ソーシャルレンディング) |
8日を過ぎると、募集期間中でも降りられない
この記事の中心はここです。公式のよくあるご質問には、まず取り消せる範囲が書かれています。「投資申請日を含めた8日以内であればキャンセルが可能です。」
そのすぐ後に、期限を過ぎた場合の扱いが続きます。「投資申請日(当日を含む)から8日を超えた場合には、ファンドの募集期間内であっても投資申請のキャンセルができず、また、運用中ファンドの中途解約も不可とさせていただいております。」
この8日という数字は、募集期間の長さとは無関係に固定されています。たとえば募集期間が2026年9月1日から9月30日までのファンドに9月2日へ申請した場合、キャンセルできるのは9月9日まで。募集期間はまだ3週間残っていても、判断をやり直す余地はその時点で終わります。
読み落としやすいのは「ファンドの募集期間内であっても」という条件です。募集が続いているうちは考え直せる、と受け取ってしまいがちですが、判断をやり直せる窓は募集期間ではなく申請から8日で閉じます。募集期間が長いファンドほど、この2つの期間はずれていきます。
| 時点 | できること |
|---|---|
| 投資申請日を含む8日以内 | 投資申請のキャンセルが可能 |
| 8日を超えた時点(募集期間中を含む) | キャンセル不可 |
| 運用開始後 | 中途解約は不可。償還を待つ |
「共感したから出す」の前に確認したい3点
社会的なテーマの事業に資金を回したいという動機は、それ自体が否定されるものではありません。ただし、動機の強さは資金の性質を変えません。次の3点は、テーマへの共感とは別に確認しておく項目です。
- その資金は、償還まで動かさなくて済むお金か。運用中の中途解約はできません。
- 分配は複利で増えるのか。同社は「分配金は原則として毎月お客様のクラウドファンディング口座に支払われるため、単利での運用になります。」と説明しています。受け取った分配金は自動では再投資されません。
- 返ってこない場合に何が起きるか。「融資先からの利息の支払いや元本の返済が遅延した場合または行われなかった場合、お客様への分配・償還も遅延または行われない可能性があります。」と記載されています。
元本と利回りについて:公式ページには「預金ではございませんので、利回りや元本は保証されておりません。」と明記されています。社会的な意義のある事業への融資であっても、この前提は変わりません。一方で「損失額が出資額を超えることはありません。」との記載もあり、損失の上限は出資額とされています。
募集中のファンドと条件を公式で確認する
最低投資金額は「最低投資金額は1万円となっており、1万円以上であれば1000円単位で投資できます。」と案内されています。口座の開設・維持・管理に関する手数料や取引ごとの販売手数料はかからないとされ、日本円の出金手数料は無料、入金時の振込手数料は投資家の負担です。条件は変更されることがあるため、最新は公式サイトでご確認ください。
本リンクはプロモーションを含みます。当サイトは提携先の紹介に関し成果報酬を受け取る場合があります。融資型クラウドファンディングは預金ではなく、元本および利回りは保証されません。出資は契約締結前交付書面を確認のうえ自己責任でご判断ください。口座開設で確認される条件
申込の入口にも条件が置かれました。年齢については「満80歳以上のお客様には、誠に申し訳ございませんが、口座開設をお断りしております。」と案内されています。
所要日数は「口座開設のお申込みから最短3営業日となります。」とされました。オンライン本人確認を利用する場合は「お申込み日の最短翌営業日からお取引を開始できます。」という記載です。最短の日数は、書類が揃っている場合の目安として読むのが妥当でしょう。
この仕組みが向く人・慎重に検討したい人
関心を持ちやすい人
- 償還まで動かさない資金を、あらかじめ分けて管理できる人
- 毎月の分配を受け取りながら、単利で回る前提を受け入れられる人
- 運営会社の登録区分や加入協会を自分で確認したい人
慎重に検討したい人
- 数か月以内に使う可能性のある資金しか用意できない人
- 途中で気が変わったときに換金したい人
- 元本が保証されない前提を受け入れられない人
共感できるテーマがあることと、その資金を一定期間動かせなくてよいことは、別々に判断する項目です。8日という区切りは、その判断を先に済ませておくための締切だと考えると分かりやすいでしょう。
よくある質問
投資申請はいつまで取り消せますか?
公式のよくあるご質問には「投資申請日を含めた8日以内であればキャンセルが可能です。」と記載されています。その先については「投資申請日(当日を含む)から8日を超えた場合には、ファンドの募集期間内であっても投資申請のキャンセルができず、また、運用中ファンドの中途解約も不可とさせていただいております。」とあります。
運用が始まったあとに現金化できますか?
できません。運用中ファンドの中途解約は不可とされています。運用期間が終わって償還されるまで、その資金は動かせない前提で考える必要があります。社会的なテーマに共感して出資する場合でも、この制約は変わりません。
分配金はいつ受け取れますか?
同社は「分配金は原則として毎月お客様のクラウドファンディング口座に支払われるため、単利での運用になります。」と説明しています。毎月受け取れる一方で、受け取った分配金が自動的に再投資されるわけではありません。
元本が返ってこないことはありますか?
あります。「預金ではございませんので、利回りや元本は保証されておりません。」と明記され、遅延時には分配・償還も遅延または行われない可能性があると説明されています。一方で「損失額が出資額を超えることはありません。」との記載もあります。
参照した一次情報(2026年9月6日確認)
- クラウドバンク公式サイト(運営会社・登録番号・加入協会・サービスの位置づけ)
- クラウドバンク よくあるご質問(取引)(キャンセル期限・中途解約・最低投資金額・分配・出金)
- クラウドバンク よくあるご質問(口座開設)(年齢条件・所要日数)
- クラウドバンク サービスの考え方(融資型クラウドファンディングの位置づけ・リスク)