「社会や事業の成長を後押ししながら、資産も増やしたい」——そんな関心に応えるサービスは増えました。ただし数字の受け取り方には順序があります。ミラリタのファンド一覧に並ぶ想定利回りは、2026年9月6日時点で年15%から25%。この水準は魅力として読む前に、何の対価なのかを確認する数字です。ここでは利回りの読み方と、出資の入口にある条件を中立に整理します。
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ミラリタはどんなサービスか
ミラリタは、投資家から集めた資金を個別の事業へ振り向けるクラウドファンディングのプラットフォームです。公式サイトは「投資家はインカムゲインとキャピタルゲインを、事業者は気軽に資金調達を目指せる全く新しいプラットフォームを提供しています。」と説明しています。
名称から不動産を思い浮かべる人もいますが、2026年9月6日時点で不動産向けのサービスは稼働していません。公式サイトの該当欄には「少額から不動産投資が行える、不動産クラウドファンディングサービス。※サービス開始に向けて準備中です。」とあり、Coming Soonと表示されています。
実際に募集・運用されているのは事業投資型のファンドです。同社のお知らせには、系統用蓄電池の接続権取得・譲渡、食品事業の販路拡大、不動産売買代金の債権買取といった案件が並びます。投資対象は「不動産」ではなく「個別の事業」だと理解しておく必要があります。
運営会社と許認可(ここが最重要)
事業投資型は、対象が案件ごとに大きく変わるもの。だからこそ、器を用意している側の資格を先に確認しましょう。
| 項目 | 公式サイトの記載(2026年9月6日確認) |
|---|---|
| 運営会社 | ミラリタ株式会社(Miralita Co., Ltd.) |
| 代表者 | 代表取締役社長 重田 恭宏 |
| 設立 | 2017年11月1日 |
| 登録 | 第二種金融商品取引業:関東財務局長(金商)第3147号 |
| 加入協会 | 一般社団法人 第二種金融商品取引業協会 |
| 所在地 | 〒107-0052 東京都港区赤坂4丁目1−29 赤坂赤菱ビル 5階 |
想定利回り年15〜25%を、冷静に見る
2026年9月6日にファンド一覧を確認したところ、想定利回り(税引前)は次のように並んでいました。
| 想定利回り(税引前) | 運用期間 | 収益構造 |
|---|---|---|
| 年利15% | 約3ヵ月 | キャピタルゲイン |
| 年利16% | 約10ヵ月 | キャピタルゲイン |
| 年利18% | 約9ヵ月 | キャピタルゲイン |
| 年利20% | 約1ヵ月 | キャピタルゲイン |
| 年利20.5% | 約8ヵ月 | キャピタルゲイン |
| 年利25% | 約10〜11ヵ月 | キャピタルゲイン |
ここで確認しておきたいことが3つあります。
1つ目は、これが年率表示だという点です。運用期間が約3ヵ月のファンドで年利15%と表示されていても、3ヵ月ぶんの取り分は単純按分でその4分の1の水準になります。年率をそのまま受取率として受け取ると、期待が数倍ずれます。
2つ目は、税引前だという点です。手元に残る金額は表示より少なくなります。
3つ目は、想定であって約束ではないという点です。公式サイトには「※3 弊社ファンドは、将来の元本及び分配金を保証するものではございません」と明記されています。事業が計画どおりに進まなければ、想定は想定のまま終わります。
そのうえで、この水準が何の対価かを考えます。収益構造は「キャピタルゲイン」と表示され、対象は蓄電池の接続権、食品事業の販路拡大、債権買取といった個別事業です。賃料のように積み上がる収入ではなく、事業や資産の売却によって成否が決まる設計だと読めます。高い数字は、その不確実性と対になっています。
入口の金額は10万円から
見落とされやすいのが最低投資金額です。2026年9月6日にファンド詳細ページを確認したところ、最低投資金額は100,000円と表示されていました。
クラウドファンディングは1万円という入口が広く知られていますが、ミラリタの案件はその10倍の水準から始まります。少額から試して感触を掴む、という入り方は取りにくい設計です。1件で10万円が数か月動かせなくなる前提で、資金配分を考える必要があります。
募集方式は「先着方式」と表示されています。一覧では申込金額が募集金額を上回った回も並び、たとえば募集金額31,200,000円に対して申込金額49,310,000円(158%)という表示がありました。枠が埋まる速さは、その案件の良し悪しとは別の情報です。急かされて判断する材料にはなりません。
元本と分配について:公式サイトには「※3 弊社ファンドは、将来の元本及び分配金を保証するものではございません」と明記されています。社会的な意義や事業への共感があっても、この前提は変わりません。想定利回りの高さは、安全性の高さを意味しません。
募集中のファンドと条件を公式で確認する
各ファンドの想定利回り・運用期間・最低投資金額・対象事業は、公式サイトの募集ページで確認できます。会員登録は「満18歳以上80歳未満の方を対象にさせていただいております。」とされ、登録・口座の開設・維持・管理にかかる費用は無料と案内されています。分配・償還時にはファンド資産から営業者(取扱者)報酬が差し引かれる形です。
本リンクはプロモーションを含みます。当サイトは提携先の紹介に関し成果報酬を受け取る場合があります。ファンドへの出資は元本および分配金が保証されるものではありません。出資は契約締結前交付書面を確認のうえ自己責任でご判断ください。費用と登録の条件
費用については、公式サイトに次の説明が置かれました。「登録時は無料です。口座の開設・維持・管理にかかる費用も無料です。分配・償還金のお支払い時にはファンド資産から費用として営業者(取扱者)報酬が差し引かれます。なお、分配金・償還金のお支払いに係る振込手数料は無料です。」
入口の費用はかからない一方で、報酬はファンドの資産から差し引かれる形です。請求書が届かないことと、コストが存在しないことは別だと読み分けておきましょう。
登録の条件は年齢で区切られています。「満18歳以上80歳未満の方を対象にさせていただいております。」。手続きは「WEBで完結。最短3分で完了します。」とされ、本人確認書類としてマイナンバーカードや運転免許証、在留カードなどが挙げられています。
この仕組みが向く人・慎重に検討したい人
関心を持ちやすい人
- 個別の事業に資金を回すという性質を理解したうえで判断できる人
- 10万円を数か月動かさずに置いておける余裕資金がある人
- 年率表示と税引前という前提を、自分で割り戻して考えられる人
慎重に検討したい人
- 1万円前後の金額を入口に考えている人。最低投資金額は100,000円です
- 不動産を対象にしたファンドを探している人。該当サービスは準備中です
- 想定利回りの高さを、安全性や実績の裏づけとして読んでしまう人
数字が高いことは、それ自体では良い情報でも悪い情報でもありません。何の対価としてその数字が置かれているのかを、募集ページの事業内容まで降りて確認する。順番はそこからです。
よくある質問
想定利回りが年15%を超えるのはなぜですか?
公式サイトは理由を数値で説明していません。読み手が確認できるのは、収益構造が「キャピタルゲイン」と表示され、対象が蓄電池の接続権取得・譲渡、食品事業の販路拡大、債権買取といった個別の事業だという点です。同社は「弊社ファンドは、将来の元本及び分配金を保証するものではございません」と明記しています。
いくらから出資できますか?
2026年9月6日にファンド詳細ページで確認したところ、最低投資金額は100,000円と表示されていました。1万円から出せるサービスと同じ感覚では並べられません。募集方式は先着方式です。
運用期間はどのくらいですか?
ファンド一覧に並ぶ運用期間は、約1ヵ月から約11ヵ月まで幅がありました。案件ごとに設定されるため、募集ページで個別に確認する項目です。
不動産クラウドファンディングもありますか?
公式サイトでは「少額から不動産投資が行える、不動産クラウドファンディングサービス。※サービス開始に向けて準備中です。」と表示され、Coming Soonとされています。2026年9月6日時点で募集されているのは事業投資型のファンドです。
参照した一次情報(2026年9月6日確認)
- ミラリタ公式サイト(サービスの位置づけ・不動産CFの準備中表示・登録番号・年齢条件・費用)
- ミラリタ ファンド一覧(想定利回り・運用期間・募集方式・収益構造・申込金額)
- ミラリタ株式会社 会社情報(商号・代表者・設立・所在地)